「本当にあったパチプロの話」
どうも!
裏ヤミーです。
稼働記事以外の雑記は
私、裏ヤミーが担当します。
今回は
「本当にあったパチプロの話」
これは私がまだ独立する前の話。
県外で、お店に務めていた頃の話だ。
当時、私のお客様でよく通ってくれていた大学生がいた。
彼の名は
ベッジくん。(割と似てるw)
一人暮らしの大学生だが
大学にはほとんど行かずに
毎日パチンコ店に行っていた。
この頃は、吉宗や北斗が人気だった4号機時代。
イベント告知もあったので
打ち子を何人も引き連れての
設定狙いが主流だったようだ。
ベッジくんはホールのクセや
必ず6が入る日なども把握していて
打ち子軍団に設定差のあるところを教えカウントさせては
かなりの頻度で設定を掴んでいた。
調子の良い月では
打ち子のバイト代を差し引いても
200万稼ぐこともあった。
そんな彼が大学なんか行くはずも無く
結局中退し、朝も早くから毎日
ホールに通いつめていた。
そして4号機時代の終焉。
ベッジくんはパチンコが主流になり
ボーダーを超える台をひたすら打ち子に打たせて
収支は減ったものの相変わらず稼ぎ続けていた。
そんな生活が続いた数年後
ベッジくんは付き合っていた彼女と…
できちゃった結婚をすることになる。
そして間もなく彼は就職した。
世間体か、子供か、彼女の親か
何を思ったかは分からないがパチプロを引退したのだった。
僕は「ついに落ち着いたんだなぁ〜」と思っていたが
その後、3ヶ月もしないうちに…
パチプロに戻っていた。
大学を中退し、社会人経験も無いまま
多額のお金を稼ぐことに慣れてしまったことも
あるとは思うが
何よりベッジくんはもともとプライドが高いので
「人に雇われる」ことが苦痛だったようだ。
こうしてパチプロに戻ったわけだが
彼には目標があった。
それは起業すること。
そしてその内容とは
飲食店経営だ。
もともと飲みに行くのが好きな彼は
パチンコで稼いでは飲みにいっていたようだ。
それは家族ができてからも変わらなかった。
一見、浪費家のように思えるが
そんなことはなく、自分が価値を感じるものにはお金を使うが
それ以外には全く使わない。
彼はパチプロとして稼いだ金をそこそこ貯めていたようだ。
しかし、飲食店をやるとはいえ
彼が料理などできるはずがない。
幸い、打ち子として雇っていた人達の中に
料理人として働いている人がいて
彼を引き抜き
自分はオーナーとして遂に飲食店をオープンさせた。
ベッジくんはまたパチプロをヤメ
ホールの接客(ウェイター)として店に立った。
パチプロとして稼いだ金で自分の店を持ったのだ。
もちろんプラスで借金はしてるけれども
彼の念願は叶ったのだった。
そしてその1年後…
ベッジくんのお店は閉店した。
その頃から僕の前にも姿を表さなくなった。
僕が失客させてしまったのかもしれないが…。
知り合いから聞いた話によると
社会人経験も乏しく、接客のノウハウも持っていない、
さらにはプライドも高いため
ウェイターとしての接客がめちゃくちゃだったそうだ。
お客様とケンカになったこともあるらしい。
オープン当初は知り合いや友達なんかが来てくれていたみたいだが
それだけで店が存続するはずはなく
挙げ句、料理人をしていた友人にも見放され辞められてしまったそう。
それからほどなくして
僕は今の地元に帰ったので
ベッジくんがどうなったのかは知らない。
たぶん、またパチプロをしているのではないかと思う。
今回の記事で特に何か言いたいわけではないけれど
「スキル」は「お金」だけでは買えないということだ。
ベッジくんが「接客業」「自営」を甘くみていたことは間違い無い。
専業で結果を出している方々は、いろんなことに長けている方が多いと思う。
だからこそ、その先の展開を考えている人達には
ベッジくんのようにはなってほしくないと思う
裏ヤミーでした。